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「ぶらあぼ」にてデビューアルバム「フレッシービレ」に高評価を頂きました!!
どこまでも真摯で清純。新進ヴァイオリニスト伊藤万桜のデビュー・アルバムは、「流れるような、しなやかな」を意味するアルバム名と、あふれる”桜”色のジャケットのイメージ通り。派手さに走らず、自然な美しさを追究した演奏で、ロマンティックな4曲に付いた手垢を洗い流す。R.シュトラウスは曲が進むにつれて感興が乗っていき、第2楽章の清廉なリリシズムは心に残る。グリーグ冒頭のG線の旋律も粗野にならず、丁寧な左手のポジション移動で細かい音をおろそかにしないなど、目配りを利かせて作品を見直し、本来の姿に迫っていく。筋の通った俊英の登場だ。(林 昌英氏)